国際公式ルールとは
国際公式ルールとは、1998年に中国・国家体育総局が制定したルールです。現在このルールが採用された世界大会などが開催されています。
日本マージャンとの大きな違いは、リーチ・ドラ・フリテンが無く、役は81種類あり、手作りの面白さを追求できるのが醍醐味のルールです。
81種類と聞くとそんなに覚えきれるの?と思われるかもしれませんが、日本マージャンの知識がある方でしたら、リーチに関連する役を除いて日本の一般的なルールにある役はほとんど通用しますし、役ではなくても、すでに知っている言葉が役になっているケースが多いため、想像以上に早くルールを覚えることができます。
例えば、日本ルールでは符で加点されるタンキマチ・カンチャンマチ・ペンチャンマチ。これら3つはマチの名前として記憶していますが、これらも国際公式ルールですと、各1点の役になります。
また、中国式のマージャンというとフーロが多いというイメージがあると思いますが、日本マージャンのように食い下がりが無いのも特徴のひとつ。メンゼンは役扱いで出アガリだと門前清(メンゼンチン)2点、門前清自摸和は不求人(ブチューレン)4点となります。
思ってたより役は覚えやすいと感じませんか?
世界のマージャン愛好家と競えるこのルール。
貴方も世界一目指してこのルールを楽しみませんか?
国際公式ルールならではの役
新しい役を覚えるのも楽しみの一つ。国際公式ルールならではの役をいくつか紹介します。
日本風でいうと三色一気通貫といえる役です。ワンズ・ピンズ・ソーズ三種類を使って123・456・789を揃えたら8点の役になります。残りの1メンツ1雀頭は揃っていれば可。
三元牌、風牌、ワンズ・ピンズ・ソーズの5種の牌を全て使って4メンツ1雀頭を完成させる役。6点役。
ワンズ・ピンズ・ソーズの三種を使った3メンツが1目ずつあがる順子。残りの1メンツ1雀頭は揃っていれば可。6点役。
国際ルール誕生物語
当会設立から6年経った1994年(平成6年)に日中交流マージャン大会を企画し、横浜の華僑の方々と中国人留学生を集めて第一回日中交流大会を東京で開催しました。
これが大成功。翌年1995年には是非、北京で開催しようと言う話になり、日中友好協会を通じて北京対外友好協会の方を招き日本ルールを習得していただきました。
対友協の方が北京に帰って北京市民に日本ルールを練習して伝えていただき、その後日本から50名が訪中。中国からも50名が参加し、総勢100名での日中友好北京大会を開催したのです。
国を超えたこのイベントは北京でも大成功。
更に1996年南京、1997年西安で開催と、歴史を紡いでいきました。この四年間で「東」京・「南」京・「西」安・「北」京とマージャンに縁が深い方角が着いた地名をまわったのです。
なお、このうち、南京と西安では青木敬一(当時は副理事長)が各一ヶ月間中国に滞在し、中国人マージャン愛好家50名に日本の健康マージャンを教えるなどの苦労もありましたが、その甲斐あって日本から50名が訪中、日中友好大会を100名規模で継続開催することができたのです。
この西安までは日本ルールで開催されました。
賭けないでマージャンをする。しかも大きな競技大会で。
中国の方々には新鮮なマージャンとして映りました。当時中国では今の日本のように頭脳スポーツとしてのマージャンは社会的認知を受けていませんでした。当然、マージャンは国に禁止されていました。しかし愛好者は日本以上に多く、国民的な娯楽として楽しまれたようです。
しかしながら、日本と同様、当時の中国では都市ごとにルールが違い、統一されたマージャンルールは有りませんでした。
そのことに注目した、田邊惠三会長(当時・現名誉会長)が、北京の対外友好協会日本部長の王振剛さんに「中国でも賭けないマージャンルールを制定したらどうか?」ともちかけました。王振剛さんは日本の健康麻将という考え方に大変興味を持ってくださり、愛好家、研究家に呼びかけお金を賭けない競技用のルール研究が始まりました。中国政府の体育総局もこの活動に同意し、全国から9人のマージャン研究科を招集。2年がかりで議論を重ね400以上あった役を200に絞り、さらに81に絞り込み、この頭脳スポーツとしてのルールを作り上げていきます。
この役の決定会議には当時の代表、井出洋介氏(現名誉会員)を含む当協会の役員三名も参加しました。日本側が提案したのは
・日本マージャンの役の採用
・1ハン翻縛りとフリテンルールの採用
結果、日本マージャンの役はリーチ役以外が全て採用となりました。また、1ハン縛りを参考にした8点縛りも採用されましたが、日本マージャンの大きな特徴ともいえるフリテンは採用されませんでした。
1998年、ついにルールが完成し中国国家体育総局が「麻将競賽規則」という名前で発表。マージャンの生まれ故郷、中国においてはじめて国が定める競技ルールが誕生したのです。日本健康麻将協会が皆さんと継続してきた日中民間交流活動が国際ルール誕生のきっかけとなったです。
この年モンゴル自治区フフホトで開催の日中交流大会よりこのルール採用。
フフホトの後、北京で第一回世界都市大会が開催され中国・日本・オーストラリアなど16チームが参加。日本チーム(井出洋介、張建民、原浩明、高見沢治幸)が優勝。
4年後東京九段下グランドパレスホテルでは2002世界麻雀選手権大会が開催され、7ヵ国25チームが参加。協会チームが3位に入賞。この大会を以降世界各地に国際大会が広がっていきます。
その後も中甸、大連、上海、昆明、擲州、成都、満洲、貴州など、毎年交流大会を続け、中国と日本で国際公式ルールの愛好サークル・団体が増えました。ヨーロッパでもオランダ・イタリアなどでマージャン団体が活動されているようです。
当協会は国際公式ルールの設立に深く関わった団体として、これからも国際公式ルールの普及に努めてまいります。
無双位戦
無双位戦とは国際公式ルールの年間チャンピオンを競う大会です。
予選大会が全10節、月1回開催されます。
・参加費: 一節ごとに 3,500円
・システム: 一荘80分+1局
4回戦の素点合計(16時半 終了予定)
・会場&お問い合わせ:
麻将教室朝日塾(TEL 03-5477-3958)
世田谷区新町3-22-1 桜新町ビル2F
田園都市線 桜新町駅 北口階段出て直進 2分左
※事前のお申し込みは不要です。一回だけの参加も歓迎です。
毎月上位3名を表彰他
※月例予選年間10回の通算成績上位 7 名が現無双位の待つ決定戦に進出。
※原則毎月最終日曜日に開催。
第2節 4月30日(第5日曜日)
第3節 5月28日(第4日曜日)
第4節 6月25日(第4日曜日)
第5節 7月30日(第5日曜日)
第6節 8月27日(第4日曜日)
第7節 9月24日(第4日曜日)
第8節 10月29日(第5日曜日)
第9節 11月26日(第4日曜日)
日本健康麻将協会五反田ふれあい研修サロン
やむをえず日程を変更することがあります。ご了承ください。
国際公式ルールが楽しめる会場
国際公式ルールが楽しめる会場の紹介です。
参加ご希望の方は会場ページよりお問い合わせください。