健康麻将 トピックス : 第1回日中競技麻将選手権交流大会開催

第1回日中競技麻将選手権交流大会開催

投稿日:2010年11月19日

日中友好の世界はさらに深化した

 

 10月13日北京着。翌14日、早速初の試みである「第1回日中競技麻将選手権交流大会」が中国国家施設である中国棋院で催された。競技に先立ち、主催の中国側代表・ケイ小泉(※)(中国国家体育総局社会体育センター)主任が挨拶された。

  『健康を目的に競技化し社会に貢献することが、中国の社会や各界から認められるようになった』

 そして、健康麻将に対する深い理解を示された。ケイ小泉(※)さんは、いわゆる「国際公式ルール」の制定に中心的な役割を果たされ、現在でも中国麻将界に絶大な指導力、影響力をお持ちになる。

 

●江橋教授の代表挨拶

 

 これを受けて、日本側代表・江橋 崇教授(健康麻将大使・日本選手団団長)が、次のように挨拶された。

 

『日本健康麻将協会が日中の麻将交流を目的に訪中して16年目を迎えました。中国各地で史跡文化や人々の温かい心に接しました。回を重ねるごとに友好は深まりました。このたび国家体育総局の協力の下に行われる日中選手権大会は、私たち日本国内においても大きな励みになっております。健康麻将協会には、このようなモットーがあります。<健康づくり・生きがいづくり・友だちづくり> 私たちの友だちづくりは、中国の人々に接していくことであり、それが生きがいとなっています。本日は、一選手として参加します。本大会に参加できる栄誉をご準備された中国関係者各位に感謝の念をお伝え申し上げます』

 

 日本代表選手団は、 江橋 崇(選手団団長)・上窪 晃・江口 彰・国原 徹・白井徹夫・手塚ゆり・細野文俊・三宅浩一 という顔ぶれ。


 審判及び記録は次の通りであったが、中国風に記す。

  仲裁   青木敬一  裁判長  杜維忠  副裁判長 于舟  以下裁判員4名

  記録長  1名  記録員  1名

 青木敬一副理事長が「仲裁」に推されたが、これは裁判長(審判長)の裁定に選手サイドから不服が出た場合、選手と審判の間に入り、両者の言い分を聴いた上で新たな裁定を下す任務を負い、裁判長より上位にある。日本には無いシステムだ。
 おおむね審判システムは、中国やヨーロッパのほうが日本より進化している。

 

●試合システム

 使用ルールは、「中国麻将競賽規則」(体育総局が制定した国際公式ルールを基準)。ルール細則の説明があったが、ここでは詳細を省略する。
 1戦90分の東南半荘戦、3局(回)戦で終了。順位点(中国では標準点)は7420と新たに定められたものを使用。第3局(回戦)で、順位戦になる。表彰はチーム優勝のほかに、個人戦で優勝、準優勝、三位の上位3選手が対象となる。

●飛び出した江橋選手

 いよいよ試合開始。1卓ごとに1人の裁判員が付いた。
 第1局、江橋選手トップを取り順位点7、素点177で第2位へ進出した。第2局、2位の順位点4、素点-54。それでもトータル成績第2位は不動。江橋選手が飛び出した。優勝候補として期待が集まる。
 第1局開始時より、日本のエースと目されている国原選手に地元テレビのカメラがはべりついた。その国原選手、第1局でトップを取ったものの第2局でラス。トータル成績で7位。明らかに実力を出し切れていない。青島で優勝した経験のある白井選手が5位、三宅選手が6位、国内予選(朝日塾会場)で優勝の細野選手が8位。日本選手は、第2局では多くの選手が中位を占めていた。このままいけば大敗に終わる。しかしながら見方によれば、第3局次第で大量の上位進出が期待される、ともいえた。
 さて、どうなるか。

 

●決勝3局

 注目の江橋選手が第3局で大きなラス。期待の優勝から遠ざかった。それでも最終トータル成績は6位。もう1人の注目選手、国原選手がかろうじて2位を取り、最終トータル成績が5位。これが日本選手の最高位だった。中国麻将の実力ではハイクラスの三宅選手が9位に終わり、国内予選(シルバー会場)で優勝した紅一点の手塚選手が不調で11位、と意外な結果に終わったことが残念であった。1位から4位まで中国選手に独占される結果に終わった。
 中国選手の壁は予想以上に厚かった。
 来期に雪辱を期したい。

(協会理事事務局長 西野孝夫)

※ ケイ小泉さんのケイの字は「形」のつくりの「さんづくり」を「おおざと」に

田邊恵三会長が、健康麻将を通じて日中友好交流に尽力してきたことに対して中国側から表彰された
プレゼンターはケイ小泉・国家体育総局体育指導主任

中国棋院のひな壇 左より杜維忠・裁判長(審判長) 田邊恵三会長 ケイ小泉・国家体育総局体育指導主任
江橋 崇・協会健康麻将大使(法政大学教授) 于舟・副裁判長

国原徹選手はトータル5位で表彰された プレゼンターは杜維忠・裁判長(審判長)

対局中の江橋 崇選手。第2局までトータル2位、優勝候補に名乗り上げたが、第3局で惜しくもラス。トータル6位に終わった。

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